土砂災害から身を守れ 県指定の警戒区域で訓練
愛川町田代の平山地区で5月19日、土砂災害を想定した避難訓練が実施された。当日は、田代区の地域住民と自主防災組織のほか、消防団、町社協などから113名が参加。梅雨・台風シーズンを前に備えを確認した。
愛川町は昨年4月20日に神奈川県から土砂災害防止法に基づく「土石流についての警戒区域等」について34カ所の渓流が警戒区域として指定を受けている。
町消防本部によると、土石流は、発生から被災までの時間が極めて短いといい、いのちを守るには時間雨量や総雨量の気象情報をチェックし警戒することや早い避難が重要になる。
今回、訓練を実施した田代区は、道ノ入沢、井戸入沢、志田沢支川が土石流危険渓流とされている。区域内には、避難時には、地域支援が必要な災害時要援護者が入居する介護施設もあり、危険渓流の存在周知と避難体制の確立が急務となっている。
この日は局地的な集中豪雨により土砂災害の危険性が高まったとして避難勧告が発令されたという想定。参加者たちは警戒区域内の60世帯を個別訪問して避難のよびかけと誘導を行うとともに、要援護者施設からの避難支援を実施。広域避難場所の田代小では名簿を作成し、逃げ遅れた人がいないかを確認した。
訓練を終え、田代区自主防災組織隊長の荻田哲郎田代区長は「田代地域にもいつ災害が起きるかわからない。日頃から地域で連携体制を構築しておくことが大切となる。各家庭においても、地震だけでなく、土砂災害についての減災について話し合っていきたい」と話した。
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