ロシア連邦サハ共和国の太鼓グループ「テティム」のメンバーが3月29日から4月3日まで、愛川町で太鼓の研修を行った。
これは、愛川町を拠点に活動する「NPOユーラシアンクラブ・愛川サライ」代表の大野遼氏が調整役となって行われているもので、今回で4回目。
サハ共和国には、過去に太鼓文化があった。しかし現在は、博物館に太鼓が保存されているものの、叩き方を知る人はほとんどいないという。そこで、民族音楽家のゲルマン・ハトラエフさんとクラウディア・ハトラエバさん夫妻が伝統音楽再生を目的に「テティム」を結成。世界的に知られている和太鼓団体「鼓童」の演奏に感動し、和太鼓を学ぶため2010年から愛川町で研修を続けている。
今年は11歳から17歳の子どもたち13人とハトラエフ夫妻らが来日した。一行は町内春日台にホームステイし、連日愛川高校の武道場で研修を受けた。
指導にあたったのは、元鼓童トッププレイヤーの金子竜太郎氏。「音と音の『間にある音』も意識しながら叩いて」など、実践的な指導で汗を流した。
愛川町での滞在最終日となる3日には、農村環境改善センターで国際演奏交流春まつりが行われ、テティムのほか、愛川高校和太鼓部や同部OBユニット「打縁」、舞彩駒など、地域の太鼓愛好団体が演奏を披露して交流を深めた。
サハ共和国からの来日研修はこれまで年1回だったが、今年から2回に増え、夏にも行われる。また、愛川高校和太鼓部の創設者である赤川猛氏など、太鼓の指導者をサハ共和国に派遣し、現地での指導も行う予定だという。
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