録音ボランティアを30年以上続けている 別府 和子さん 愛川町春日台在住
人生は楽しむもの
○…1981年から活動する愛川町の録音ボランティア「かえでの会」で、創設当時を知る唯一のメンバー。町社会福祉協議会が開催した講演「障がい者に声の広報を」の受講者から有志が集って設立した。現在は町福祉センターの録音室で収録しているが「昔は機材も各自の持ち寄りで、自宅で録音していると車のエンジン音が入ったりして何度もやりなおししてね」と笑顔で当時を振り返る。
○…町が毎月発行する広報の録音が活動の柱だが、活躍の場は広がっている。定期刊行物の録音が10種、外部からの依頼が8種と、年間で読む本数はカセットテープ428本、CD73枚にのぼる。主婦を中心に約20人のメンバーでこなすのだが、一人あたりの作業量が増加しているのが目下の悩み。「読む人、編集する人など、いろいろな素晴らしい仲間がいるからできる。『声を人に聞かれるのはちょっと…』という方でも、機材のお手伝いをしていただけるだけで本当に助かるんです」と身を乗り出す。
○…岡山県の金光町出身。自然豊かな郷土では「野山を駆け回って」育った。親の紹介で出会ったご主人との結婚を機に神奈川へ移り、愛川町には1969年から。「とても住みやすい町」とすっかり第二の故郷に。お子さんは独立し現在はご主人との二人暮らし。「人生は楽しむもの」がモットー。レクリエーション指導員の資格も習得し、県内を飛びまわることも。1992年には、まだ一般に知られていないターゲットバードゴルフの体験会を町内で開き、ここから町の愛好会や協会が誕生した。「忙しいけれど、その方が私は好き」と満面の笑み。
○…帰郷の時にはご主人と一緒に車を走らせる。岡山だけでなく、京都や鳥取などにも足を延ばして気ままな二人旅。「主人の趣味につきあってあげている」というが、自身も海外旅行が大好き。訪問した国は23カ国。活動的な、まさに人生を楽しむ達人だ。