災害発生時にボランティアが円滑に活動するための拠点となる「災害ボランティアセンター」の運営スタッフ養成講座を、清川村社会福祉協議会が初めて開催する。地域の住民に防災や減災に対する知識を持ってもらうことで、村内の防災力強化を図る。
災害ボランティアセンターは、巨大地震など大規模災害時に設置される組織。行政と地域の社会福祉協議会、ボランティアなどが協働で運営され、被災地に必要な支援の把握や村外ボランティアの受け入れ、人員調整や資機材の貸出しなど活動内容は多岐にわたる。
清川村では大規模災害発生時、村保健福祉課と村社協が協力して災害ボランティアセンターを設置することになっている。しかし、これまで住民向けの養成講座は開催されていなかった。
同講座を担当する村社協の小島祐行事務局長は「清川村には鉄道がなく、交通インフラの面から災害時に村外からのボランティアが到着するのが遅れる恐れがあります。村職員の数も限られており、村民の皆さんにも防災や災害時に必要な知識を持っていただくことで、村内の防災力向上につながれば」と話す。
既に県内各地の自治体では、災害ボランティアセンターの立ち上げや運営に協力する「災害ボランティアネットワーク」が活動している。県央地区の社協が集う研修会で各地の取り組みを知った小島事務局長が防災力強化の必要性を強く感じ、講座を企画した。小島事務局長は「知識を知っているのと知らないのでは大きく違います。ぜひ多くの方に参加していただきたい。将来的にはボランティアネットワークのような組織を作っていけたら」と話す。
減災・防災へ4つのテーマ
講座は全3回。他自治体の災害ボランティアネットワークメンバーや村の防災担当職員を講師に招き、テーマを変えて講演を行う。
第1回は「生き残らなければ何も始まらない」をテーマに8月22日(土)に開催。第2回は「清川村の地域防災計画を知ろう」「過去の災害から学ぼう」をテーマに9月6日(日)に開催。第3回は「ボランティアセンターの開設と運営&災害食を考えよう」をテーマに10月9日(金)に開催。
時間は午前9時30分から12時30分(第3回は午後3時30分まで)。会場は村保健福祉センターやまびこ館2階の多目的集会室。対象は村内在住・在勤の人で定員は30人。
参加費は無料。参加希望者は、8月18日(火)までに村社協(【電話】046・287・1118)へ申し込む。
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