小嶋完治会長
２０１６年の新春を迎え、会員の皆様をはじめ、ご家族の皆様に心よりご祝詞を申し上げます。
昨年を顧みますと、経済情勢は一部の大企業において業績の回復や雇用の増大等がみられ、緩やかに景気の回復が見込まれていると報道されておりましたが、私ども企業を取り巻く環境は、依然として先行き不透明な非常に厳しい経済環境でありました。また、年間を通じて異常気象や自然災害が相次ぎ、記録的な大雨・台風などによる河川の氾濫や堤防の決壊、口永良部島・新岳の噴火など、地域によっては甚大な被害に見舞われました。また海外では過激派組織による人質殺害やフランス・パリにおける同時多発テロ事件などが発生し、テロの脅威と治安情勢の悪化が相次ぎました。
一方、世界文化遺産に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」が登録され、また日本人２名がノーベル賞を受賞されるなど、明るい話題もありました。
私ども法人会は、税のオピニオンリーダーとして企業の発展を支援し、地域の振興に寄与するとともに、国と社会の繁栄に貢献する経営者の団体です。同時に異業種交流による情報交換を図りながら、会員相互の交流、親睦事業等を実施し、魅力ある法人会を目指していきたいと考えております。会員の皆様方には今後とも法人会活動に対しまして、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
今年は、申年（丙申：ひのえさる）です。「申」は「去る」を意味し、「悪いことが去る」「病が去る」など幸せを運ぶものとする一説があります。60年前の１９５６年（昭和31年）は、神武景気といわれた時期です。戦前の経済水準を超えるまでに回復して「もはや戦後ではない」と経済白書に記載され、流行語にもなりました。戦後の復興が改めて明確に示された年といえるでしょう。頑張ってきた人達の努力が形になっていく年として、この一年は飛躍の年にしたいものです。
本年が皆様並びに会員企業にとって、より良き年になりますようご祈念申し上げ、新年のあいさつといたします。
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