愛川町がまちづくりの具体性な将来ビジョンを描く「愛川町都市マスタープラン」の改訂案を発表した。3月9日(水)まで町民意見の募集を行っており、町役場や出張所、公民館などで閲覧することができる。
愛川町都市マスタープランとは、平成47年を目標年次とする愛川町全体の町づくりに関する総合的な方針。平成8年に初めて策定された。
マスタープランの内容については、基本的に5年ごとに実施内容を評価し、10年で整備方針を見直すことになっており、平成20年に見直しが行われている。
現行のマスタープランの目標年次である平成27年を迎えたことに加え、前回の見直し以降、リーマンショックや円高による景気の悪化、東日本大震災などで社会情勢が大きく変化。愛川町を取り巻く社会情勢の変化に対応できるように、20年後を描くマスタープランの改訂作業が行われた。
自然活用する新規構想も
改訂案では、現行のプランで掲げる「緑水環境都市」を引き続き都市将来像として設定しながら、まちづくりの目標、土地利用の基本方針、道路・公共交通の整備方針など幅広い分野で見直しを実施している。
中でも、豊かな山々と水の恵みを生活に取り込むまちづくりを実現するため、自然を活用する新規の構想が多数掲げられている。
中津地域では、坂本青少年広場について、現在の機能を維持しつつ新たな機能を加えた「ウォーターパークゾーン」としての整備を検討。八菅山から角田海底集落西側に連なる山並みや八菅神社にまつわる歴史をいかした「いにしえの杜トレッキングロード」の整備、高峰地域につながる「水辺いきいきウォーキングロード」の整備なども検討する。
高峰地域では、三増公園の未整備区域の整備に取り組み、同公園南側地域では民間企業によるスポーツ・レクリエーション振興施設を誘致するほか、志田山南麓にアウトドアを楽しめる「アスレチックゾーン」の整備などを検討する。
愛川地域では、田代運動公園西側の河川敷と塩川滝周辺をつり橋でつなぎ、一体化する「水と緑のレクリエーションゾーン」として整備するほか、宮ヶ瀬湖周辺の新たな魅力を提供するため、「あいかわパノラマゾーン」ではロープウェイ施設の検討を進める。さらに、国道412号線沿いに町内農畜産物加工品の販売や加工体験ができる観光施設を集積した「グリーンツーリズムエリア」の整備・誘導も検討している。
これら改訂案は、町内6カ所の閲覧場所で見ることができるほか、町のホームページでも閲覧できる。
町都市施設課では3月9日までパブリックコメントを募集し、寄せられた意見を踏まえたうえで、3月末までに策定を行う予定だという。
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