愛川町半原出身の歌舞伎役者、中村歌女之丞(かめのじょう)さんが3月10日、小野澤豊町長と小島総一郎議長を表敬訪問した。
中村さんは、父と祖父の影響で幼少の頃から歌舞伎の世界に触れ、16歳から国立劇場歌舞伎俳優研修生として修行の道へ。
1974年には研修を終え、本名の小林洋信の名で初舞台に立ち、国立劇場「妹背山婦女庭訓」の腰元などを演じた。1975年に人間国宝の六代目中村歌右衛門に入門。1983年に中村歌女之丞を襲名し、名題に昇進。2004年には第10回日本俳優協会賞を受賞した。
「女方のスペシャリスト」と評され、時代物から世話物まで演目は幅広い。若い役から老け役までしっかりと演じる技巧派として実力が認められ、2014年には「幹部」に昇進した。
中村さんは、毎年正月に愛川の恩人やファンを訪問しているが、今年は公演のため帰郷がかなわなかった。そこで、休暇となった3月に故郷の土を踏んだ。
町役場を訪問した中村さんは「一昨年に幹部に昇進させていただき、より責任が重くなりました。歌舞伎の世界に入ってからは、あっという間でした」と話し、これまでの歩みや公演前の練習風景などを語った。小野澤町長は「若い年齢で歌舞伎の世界に入るということは凄いこと。これからもお元気で活躍してください」と激励の言葉を贈った。
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