愛川町が12月15日から、愛川町公共施設等総合管理計画案のパブリックコメントを募集している。町内公共施設等の更新や維持管理に関する基本的な方針をまとめたもので、公共施設の総床面積を40年間で30%削減する目標を掲げている。
人口増加時期に全国各地で建設された多くの公共施設等が今後、老朽化などで一斉に更新時期を迎えることから国は、インフラ長寿命化基本計画を2013年に策定。これをうけて、地方公共団体には行動計画である「公共施設等総合管理計画」の策定が求められていた。
今回、町がパブリックコメントの募集を行う愛川町公共施設等総合管理計画案では、全施設が概ね1回ずつ耐用年数を経過する40年後までを範囲としている。
町の将来展望として、現在約4万1千人の人口が40年後には約2万9千人から約3万1千人になると予想。人口の推移や需要などを踏まえ「施設の複合化や統廃合を検討し、施設配置の最適化を図ることで、施設保有総量を削減する必要がある」としている。
床面積削減で47年後黒字へ
計画案の基本方針では、【1】施設総量の見直し【2】質の見直し【3】コストの見直しの3つの視点をあげている。
総量の削減では、公共施設の総床面積で30%削減を目標としている。町の財務シミュレーションによると、全ての施設を更新した場合には40年後に金融資産残高が199億円の赤字となるが、30%削減することで34億円の赤字に削減でき、47年後には黒字に転換できると試算している。
質とコストの見直しでは、長寿命化や更新費用の削減、民間活力の導入などについて触れている。
今回の計画案はあくまで基本方針をまとめたものだが、町企画政策課によると、計画策定後は、個別の施設を対象とした計画も策定していく予定だという。
同計画案のパブリックコメント募集期間は2017年1月10日(火)まで。
町役場本庁舎のほか、半原・中津出張所、文化会館、公民館、町ホームページでも閲覧可能。
意見の提出方法は、閲覧場所にある所定の用紙に記入し、各窓口に提出するか、郵送、ファックス、メールで受け付ける。
詳しくは町企画政策課(【電話】046・285・2111 【FAX】046・286・5021 〒243-0392愛甲郡愛川町角田251の1)へ。
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