愛川町半原にある社会福祉法人輝雲会の児童養護施設「手まり学園」の後援会が発足し、8月4日に同学園ホール棟で発会式が行われた。同学園のイベントのサポートなどを通して、子どもたちのへの支援を行っていく。
児童養護施設は、親元での養育が困難な子どもたちを受け入れ、擁護・援助する施設。手まり学園では現在、幼児から高校生まで約40人の子どもたちが生活している。
同学園を運営する輝雲会の理事長は、福井県越前町にある曹洞宗臥牛院の住職である藤木隆宣氏。青年僧の頃から「人のためにできること」を模索し、親元で暮らせない子どもの里親を始めた。その後、もっと多くの子どもたちに家庭のような温もりを与えたいと、児童養護施設の開設を決意。2009年に愛川町に同学園が誕生した。
後援会は、町民を中心に約80人で発足した。発会式には約40人が参加し、役員の紹介などが行われた。
あいさつに立った後援会の熊坂崇徳会長は「子どもたちを元気にしたい、地域で守っていきたいという想いを胸に、子どもたちのために何ができるのかを考え、楽しい会にしていきたい」と、発足の決意を語った。
後援会の発足を受け、藤木理事長は「手まり学園は、今年で9年目を迎えます。皆様の温かい見守りをいただいて、子どもたちが育っている、後援会発会は大きな喜びで、期待しています。一緒に歩ませていただきたい」と感謝の言葉を話した。
また、来賓として参加した小野澤豊町長は「施設にとっても、子どもたちにとっても、心強いもの。子どもたちの未来のために、皆様のお力添えをいただければ」と話した。
同会は今後、10月の学園祭や来年3月の卒業を祝う会など、イベントの支援を中心に活動していくという。