読み聞かせグループ「おはなしゆりの木」の代表を務める 鈴木 美由紀さん 愛川町中津在住 42歳
子どもたちの笑顔嬉しくて
○…中津小学校を拠点に活動する「おはなしゆりの木」。各クラスで週1回の読み聞かせを行うほか、年2回開催するお話し会は児童にも大人気。毎回200人以上が集まる。「今年のクリスマスのお話し会にもたくさんの子どもたちが来てくれた。ちょっと間違えちゃったりしても、子どもたちが『大丈夫だよ』って優しく反応してくれたりすると、嬉しくて涙が出そうになっちゃう」と笑顔。
○…メンバーは22人。読み聞かせの道具は、同校が提供するボランティアルームで力をあわせて手作り。ジャンボめくりや紙芝居、人形などが揃っている。10年前に自身が参加した時は、読み手ではなく道具作りがきっかけだった。「もともと手作業が好きだったので作る方で参加したんですが、読むのも楽しそうだなって思っていた時に声を掛けられて」。今ではお話し会の進行役なども担当。「17年前の活動開始の頃から続けている方もいて、代表と言ってもまだまだ。引っ張っていくというより、『何でもやります』ってみんなについて行っている感じです」と語る。
○…幅広い世代の人が集うことで、主婦の先輩から子育てのアドバイスをもらったり、今まで知らなかった本を紹介されたりと、楽しみは尽きない。「道具作りもお話し会も、みんなで協力して楽しいから続けられるんです。私たちのために場所を提供してくれる学校の皆さんにも、本当に感謝です」と目を細める。
○中津生まれ。中津小、愛川東中、愛川高校出身と、根っからの地元っ子。夫と長男、長女の4人家族。「自然が豊かなのが魅力ですね。居心地のいい場所だから、子どもたちを見ていても心が豊かで優しい子が多い。すごくいい場所」と郷土の魅力を語る。ゆりの木での読み聞かせ活動以外に、町内小学校の図書指導員も務め、本の魅力を広く子どもたちに伝える。「今の時期ならおススメは『すてきな三にんぐみ』かな」