愛川町半原にある横須賀水源地跡地で4月8日(土)、愛川地区まちづくり協議会が「お花見イベント」を開催する(雨天中止)。当日は午前10時から午後3時まで自由に同水源地跡地に出入りでき、合唱や郷土芸能を披露するミニコンサートも行われる。
イベントを主催する同協議会は昨年5月、半原・田代地域の住民や団体が中心となって設立された。
この花見イベントは、地域の歴史や文化などの情報を発信することで地域住民の交流を図り、地域活性化につなげる目的で行われるもの。
同水源地は通常、一般の立ち入りが禁止されているが、所有者である横須賀市上下水道局の協力を得て、当日の開催時間中は自由に出入りが可能となる。水源地内にはソメイヨシノなど桜が多く植えられており、広い芝生などもあることから、お花見を楽しむことができるという。
当日は、先着50人に横須賀海軍カレーのプレゼントがあり、午前10時15分から開会式典が行われる。10時30分からはミニコンサートとして「やくばーず」「かえるの学校」による合唱が行われるほか、柳石幸子さんによるハーモニカ演奏などが予定されている。愛川町民謡保存会による郷土芸能披露では、半原の撚糸作業から生まれた『くだまき歌』『半原音頭』のほか、丹沢から切り出した大木を厚木市まで運んだ男衆の作業歌『木流歌』も披露される。
会場内では、半原婦人会による郷土料理「けんちんうどん」の販売も行われる。
同協議会では「広い土地に、貴重な歴史資料や自然環境がある。水源地があることを知らない方も多いので、この機会に存在を知ってもらえたら嬉しい。今後も、様々な企画を実施していきたい」と話す。
なお、会場周辺は道が細いため、近隣での路上駐車は禁止。車で来場の場合は北川児童館、神奈川レース半原工場、愛川繊維会館、ヤギコーポレーション、相愛信用組合に設置される臨時駐車場を利用する。
イベントについて詳しくは同協議会【電話】046・281・3672(中島副会長)へ。
※横須賀水源地跡地
愛川町にある横須賀市所有の水源地。大正10年に旧海軍が建設した逸見浄水場(横須賀市)の取水施設として建設された。敷地面積は48100平方メートルで、約53Km離れた同浄水場まで水を送っていた。現在は取水停止しており、2015年2月に用途廃止。施設内にあるイギリス製の量水器(ベンチュリーメーター)は大正時代のもので、同型が横須賀市の逸見浄水場にあり、逸見のベンチュリーメーターは建物とともに国の有形文化財になっている。町が進める半原地域での観光産業連携拠点づくり構想では、同水源地の利活用について注目が集まっている。
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