愛川町角田の町消防庁舎で10月4日、課長級以上の町職員による「災害危機管理研修」が開催された。幹部職員を対象にした同訓練は初で、この日は39人の職員が参加。講演や図上シミュレーション訓練が実施された。
同訓練は、災害対応能力の向上と、災害対策本部運営体制の整備に関わる意識の高揚を目的として行われたもの。これまで町では個々の部署での訓練を行っていたが、幹部職員を対象にすることで、部署間の連携など横断的な体制を取れるようにすることが狙い。
研修の前半では(株)総合防災ソリューションの佐藤喜久二氏が講演。「応急対応活動では、関係部署相互の連絡・調整が不可欠。災害は人知を超えている。想定外は常に起きうることを想定するように」など、東日本大震災や熊本地震の教訓を交えて、幹部職員としての心得や、災害対策本部活動の要点を解説した。
後半では、「10月4日12時30分、相模湾を震源とする震度6強の地震が発生した」という想定で、災害対応図上シミュレーション訓練を実施した。参加者は、町地域防災計画に基づく担当部ごとのグループに分かれ、火災や土砂崩れなど町内で発生している被害の情報を分析し、対処方針を検討して本部長に報告するという、より実践に近い内容の訓練を行った。
参加した職員からは、「訓練内容が実践的で、大規模災害が発生した場合に生かせると感じました」などの感想があがった。町では「同時に多数の情報が集中するため、これらに迅速に対応する体制づくりなど、課題も見えてきた」と話す。
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