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最新号:2012年2月 3日号

8月10日に新刊本『徳川家康のスペイン外交—向井将監と三浦按針』(新人物往来社)を上梓する歴史家の

鈴木 かほるさん

桜が丘在住
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2010年7月23日号

調べたいことはたくさん

 ○…大河ドラマ『龍馬伝』で火がついた龍馬ブーム。龍馬の妻おりょうの解説をしてほしいと、NHKのみならずテレビラジオ各局から取材・出演依頼が舞い込んでいる。晩年のおりょうは酒浸りだったというイメージが強いが、未亡人となった妹の面倒を見るなど家族思いだった。「おりょうさんの名誉を回復したい」と3年前『史料が語る坂本龍馬の妻お龍』(新人物往来社)を出版。第一人者として今注目を集めている。

 ○…地域の歴史に目を向けたのは約30年前。息子が通っていた馬堀小でPTAの広報委員になった。市の広報コンクールで最優秀賞に輝いたこともあり、このまま別れるのは惜しいと「歴史探訪いずみ会」を結成。三浦半島を中心に史跡めぐりなどを行ってきた。この時、郷土の史跡や名所を紹介したテキストを探したが、図書館にも存在しなかった。「だったら自分で書いてしまおう」。『三浦半島』(神奈川新聞社)のタイトルで1冊にまとめ上げた。

 ○…だが書き終わった時、大きなむなしさを覚えたという。同書では歴史家が調べたことを参考にし、自分が新たに見つけたことは何も無かったからだ。古文書や漢文が読めなければ、史実的な発見はできない。そこで、本格的に勉強するため、國學院大學文学部史学科に入学した。「最初は、先人達が調べ上げたのに、私なんかが発見できる余地はあるだろうかと思っていました。でもそうじゃないんです」。研究されていないこと、知られていないことはたくさんあることに気づいた。龍馬死後の、おりょうの生涯もそのひとつだ。

 ○…日本史全体の中で、自分の住んでいる地域がどう直結しているのか。繋がりのある人物や事柄を調べること、そして、これまで知られていない歴史にスポットライトを当てることがライフワークだ。「調べたいことはたくさんあります。病気もできないですね」と微笑む。一体次はどんな発見が待っているのだろうか。

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