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横須賀

最新号:2012年2月 3日号

海外旅行の思い出を綴った『旅の歌日記つぶやき、外(そ)つ国にて』を出版する

諏訪 淑美(よしみ)さん

浦賀在住 72歳
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2010年8月 6日号

思いついたままをつぶやく

 ○…ナイアガラ、ルーヴル美術館、ハワイ、トロイ遺跡…。この5年間で訪れた国々の情景や心情を31文字で詠み、それらを1冊にまとめ上げた。一口に言えば「短歌」だが、特別意識しているわけではないという。「心にストンと落ちたことをつぶやいているんです」。率直な言葉で分かりやすく、目を閉じれば風景が浮かんでくる。本が出来上がるまでは「身ごもった子どもの出産を待つようでした」と振り返る。今、産まれた我が子を胸に、その愛情もひとしおだ。

 ○…歌を詠み始めたのは高校生の頃。初恋の気持ちをノートに綴っていた。「前の席に座っている男子生徒の横顔が見えたとか、当時から思いついたままに書いていました」と記憶をたどる。その後は就職、結婚、夫の転勤などで日本各地を渡り、一時は歌とも離れた生活が続いたが、子どもが独立後は「暇になったので」と本格的に再開。10年前に埼玉から浦賀に引っ越した。観音崎や城ヶ島の自然豊かな情景も綴ったという。

 ○…旅だけではなく、戦禍の歌も詠んだ(共著/『今モ、オナジ空』)。当時小学2年生の少女は、疎開先から自宅のあった高知市内が、空まで真っ赤に焼ける様を見た。その光景は65年経った今でも鮮明に覚えているという。亡くなった人への鎮魂と、語り継がなければならない忌まわしい記憶。文学的な修辞を多用しない直接的な表現だからこそ、その想いが伝わってくる。

 ○…パソコンが堪能で、自身のブログでも作品やエッセイを公開している。操作は本を読んで独学で習得したというから驚かされる。「ブログは先日、2通りのプラウザで試してみて…」と、インタビューする側が相槌を打てないような“専門用語”も飛び出した。日本に古くから伝わる「短歌」を、現代の技術で気軽に見せてくれるところも趣がある。次に行きたい国は北欧だそう。今度はどんなつぶやきが生まれるだろうか。
 

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