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横須賀版 公開:2011年8月5日 エリアトップへ

被爆体験者が語る── 命の尊さ、平和の大切さ

公開:2011年8月5日

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左から泉田光枝さん、村山恵子さん、楠本光雄さん
左から泉田光枝さん、村山恵子さん、楠本光雄さん

 広島・長崎に原子力爆弾が投下されて66年。当時の悲惨な状況を今に伝えようと、市内在住の被爆体験者3人が講演を行う。「ヒロシマ・ナガサキを忘れない〜被爆体験を聴く」と題した企画。命の尊さと平和への願いを語るとともに、福島原発事故にもつながる被爆の怖さを訴える。主催は平和活動に取り組む市民グループ「地球っ子くらぶ」(三澤幸子代表)。

 長崎の原爆で自宅を失ったという村山恵子さん(72歳)は当時6歳。親戚の家に身を寄せていたため、直爆は免れたが、2日後に6キロの道のりを歩いて帰宅したことで残留放射能を浴びてしまった。被爆との因果関係はわからないが、終戦後すぐにひどい下痢や高熱などの体調不良に見舞われ、中学生になると背中から膿が出る原因不明の症状に悩まされたという。

 保健師として広島で被爆者の看護に当たった泉田光枝さん(87歳)は、原爆投下から1週間後に現地に入った。連れられた軍の倉庫には、全身に焼けどを負った人が寝かされており、強烈な悪臭が鼻を突いた。圧倒的な負傷者数に比して足りない薬や包帯。何もしてあげられない無力さと戦争の恐怖に身を震わせた。軍からの指示があり、倉庫から一歩も出なかったことで「被爆を免れることができた」と泉田さんは振り返る。

 長崎の爆心地から5キロ離れた場所に住んでいた楠本光雄さん(74歳)は、「ピカ」と呼ばれる閃光を目にした。家屋を揺らす爆風も体験、逃げ込んだ防空壕で街中の惨状を大人たちの会話から聞き取り、得体の知れない不安に襲われた。今に至るまで後遺症や体調の変化はないと言うが「(被爆者は)ずっと見えない恐怖を抱えている」と話す。

 戦争体験者や被爆者は年々高齢化。主催する三澤さんは「記憶をつなぎ止めるために今回の講演を映像に残したい」としている。開催日時は今月8日(月)の午後1時から3時。会場は西逸見町にある生涯学習センター「まなびかん」で参加自由。詳細は【携帯電話】090・1439・7813三澤さん。
 

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