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横須賀・三浦 人物風土記

公開日:2012.05.11

よこすかカレーフェスティバルに出店する「富良野オムカレー」を手がけた
松野 健吾さん
鴨居出身 41歳

まちを動かす「カリー番長」



 ○…故郷横須賀と富良野をカレーの姉妹都市としてつなげたい―。思い描いた夢に向けて、あす大きな一歩を踏み出す。カレーフェスティバルに初出店する「富良野オムカレー」。その発案から飲食店との交渉、企画、メディア戦略など、最前線に立ってきた。名刺の肩書きに目を奪われる。富良野カリー番長。「自称です。誰も呼んでくれないんですよ」と笑うが、この10年の足跡は、目に見える形となって現れている。



 ○…「仕事以外で地域活性になることをやりたい」。北海道の大学を卒業後、富良野市の職員として農政などに携わりながらも、そうした思いを抱いていた。『北の国から』とラベンダーは誰もが思い浮かべるが、時が経てば世代も代わる。頼り続けるわけにはいかなかった。「他力本願ではない第三のキーワードが欲しかったんです」。02年、食をキーワードにまちおこしをしようと、若手の市職員と研究会を立ち上げた。



 ○…カレーの街よこすかを知ったのもその頃だった。故郷では歴史を紐解き、カレー発祥の地として売り込んでいる。富良野には何があるか。基幹産業は玉ねぎと人参。地産地消を実現し、家庭でも作れるのは「ベタだけどカレー」だった。外部の助言も受けながらさらに一歩踏み込み、富良野産食材に徹底的にこだわったオムカレーを06年に発表。行政の補助に頼らず、今では13店舗、年間8万食を提供するまでに広がっている。



 ○…取材中、今の横須賀の話題になると「懐かしい」を連発。だが、市立横須賀高校に加え、幼少時代の思い出が詰まった光洋小、上の台中も閉校したことを伝えるとショックを隠せない。横須賀の母校は無くなった。それでも、番長は前を向く。フェスティバルへの出店をきっかけに、横須賀と富良野とで、推進団体レベルでの”華麗な交流”もできればと考えている。アイデアはたくさん。だから、「今回は通過点だと思っています」。その瞳に迷いは無い。

 

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