追浜高校同窓会 母校にピアノ届けたい 創立50周年に寄贈めざす
県立追浜高校の同窓会「うしお会」が、今年創立50周年の同校にピアノを寄贈するため、来月2日にチャリティコンサートを開催する。同校出身の ジャズピアニストらを出演者として迎え、コンサートの会費をピアノの購入費用にあてるプロジェクトだ。このほかにも同会では、生徒会館の改修費の寄付を卒 業生に求めるなど、節目の年に母校のために奔走している。
うしお会は昨年9月、県内の県立高校同窓会が校歌や応援歌を合唱する「青春かながわ校歌祭」(かながわ校歌振興会主催)に初めて参加した。その練習をする際に、参加者から同校の音楽室にあるピアノは老朽化し、「音が良くない」といった指摘があったという。練習をするのに特別支障はなかったが、「母校にピアノを寄贈しよう」という動きが広がっていった。
そこで、ピアノプロジェクト実行委員会を立ち上げ、寄付集めとして6月2日(土)にチャリティコンサートを開催することが決まった。同会によると、寄贈するピアノは、中古で90万円のものを想定しているという。会費は3000円(高校生以下は1500円)で、会場の追浜コミュニティセンター北館(市立北図書館複合施設)の3階ホールには約300人収容できるため、会場が埋まればおおむね賄える計算になる。
出演は、同校卒業生でもあるジャズピアニストの深澤芳美さん(9期生)とキャロライナシャウト。1990年の結成以来、クラシックジャズを中心に日本各地でライブ活動を行っている。深澤さんは、「追浜高校にゆかりのある方はもちろん、そうでない方も、この『夢のプロジェクト』を一緒に盛り上げてください」と話している。
開演時間は午後2時30分。チケットは小林楽器オクターブ、西ピアノ、追浜こみゅに亭カフェなどで取扱。詳細は同プロジェクト事務局【携帯電話】090・2175・7018へ。
生徒会館改修も
同会のもうひとつの目標が、同校の生徒会館のリニューアルだ。会報によると、同会館は1967年にPTAの寄付で建設され、部活の合宿等で使用されていた。だが、現在は老朽化で天井には大きな穴が開き、2階は雨漏りするため宿泊ができない状況。一部の部活が1階のフローリング部分で活動するほかは、文化祭の企画で「お化け屋敷」として使用する程度だという。
改修には約2000万円を必要とし、学校や、後援会などの積立金を見込んでも、不足するという。同会では会報などを通じて卒業生らに寄付を求めている。
※県立追浜高校…1962年開校。卒業生に、映画『のだめカンタービレ』でオーケストラの指揮指導をした飯森範親氏(17期生)がいる。11月10日には、在校生・卒業生らを集め、創立50周年の記念式典と祝賀会を予定している。
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