「三浦一族」観光資源に 地元理解と官民連携求め要望書
鎌倉幕府の設立に大きな役割を果たし、三浦半島で勢力をふるった「三浦一族」を観光資源として活用することをめざす「三浦一族プロジェクト推進委員会」は今月20日、これまでの調査研究をまとめた報告書を横須賀市の吉田雄人市長に提出した。関連史跡をめぐるハイキングコースの設定や大河ドラマ化を見据えた誘致活動の支援などを求めた。
同プロジェクトは横須賀商工会議所観光サービス部会が平成20年9月に委員会組織を立ち上げ、およそ3年間、歴史資源による活性化の道筋を探ってきた。
報告書は「夢を紡ぐもののふ〜三浦一族と横須賀〜」のタイトルで編纂。全80ページの中に、三浦一族の系譜伝承などの基礎資料に直木賞作家、永井路子氏を迎えて行ったシンポジウムの要約、PR活動の軌跡などをまとめている。
付録として衣笠城址、満昌寺など三浦一族関係の史跡を巡るハイキングマップのほか、三浦義明・義澄・義村をモチーフにしたアニメ風キャラクターなども手掛けた。
同プロジェクトでは、将来的な展開をまとめた要望書も吉田市長に提出。短期では、衣笠城址の整備や駐車場の確保、近隣駅に案内表示を設置することを求めた。このほかに歴史的なつながりのある会津若松市と連携して、走水の水を使用した酒づくりのアイデアも投げかけた。中長期では、小中学校の歴史学習に三浦一族を取り入れることや、大河ドラマ化をめざした誘致活動に全市を挙げて取り組むための体制づくりなどを盛り込んだ。
雑賀政徳委員長は「うねりを生み出すには官民一帯の動きが不可欠。協力をお願いしたい」と話していた。
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