漁網問題で地元町内会 県に撤回求める結論
神奈川県の黒岩祐治知事が、震災被災地の岩手県から災害廃棄物の漁網を受け入れ、芦名の最終処分場に埋め立てる計画を示していた問題で、地元の大楠連合町内会は今月11日、県に対して受け入れ案の撤回を求める文書を提出した。知事の考えを支持していた吉田雄人市長にも同様の結論を文書で伝えた。
同町内会では昨年12月、住民の意向調査を実施し、世帯ごとの意見を集約。その結果は、受け入れに反対の意見が1695で、賛成の1563を上回っていた。文書の中で同町内会は、処分場で受け入れるのは県内の産業廃棄物に限定すると、県と芦名町内会が交わした協定書の遵守を改めて求めた。これを町内会としての「結論」とし、交渉協議も終了するとしている。
県議会では意向調査の結果が判明した後の先月26日、受け入れについて県民理解を得るための取り組みを続けるよう、県に求める決議を可決。横須賀市議会でも、「被災地支援に協力したいという意向も多数あったということは否定することはできない」と受け入れを支持し、県に対して地元の心情を把握し「特段の配慮」を求める意見書を賛成多数で可決していた。
知事は、今月7日の竹内英明県議の賀詞交換会で、地元住民に引き続き理解を求める趣旨の発言をしており、交渉を諦めていない姿勢を見せていた。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|