吉田市長「まだ道半ば」 市長選に出馬を表明
横須賀市の吉田雄人市長(37)(無所属)は23日、市役所内で会見し、6月の市長選に出馬する意向を固めたと発表した。市長は「新しい横須賀の実現に向けた土台づくりはできた」としながらも、地域経済活性化に対する市民の期待は高く「まだ道半ば」と述べ、2期目への意欲を見せた。
会見で吉田市長は「就任当時3132億円あった借金を約130億円圧縮した」と述べ、財政再建の実績を強調した。2期目も観光集客や定住促進などに力を入れ、予算との兼ね合いも見ながら新たな政策の骨子も発表するという。
4年前の選挙戦では「チェンジ」をキーワードに207項目のマニフェスト(政策公約)を作成したが、今回は詳細な公約は掲げない方針。この理由については、「1期目はトップマネジメントをきかせるために、細かく定める必要があったが、2期目は職員からのボトムアップ(下から意見を吸い上げる方式)の提案を引き出しやすいような枠組みを考えなければならない」と説明した。
市長選には昨年12月に副市長を辞任した廣川聡美氏が、近く出馬を表明するとみられる。これに対して質問されると、市長は「残りの任期を含めて自分自身のやるべきことをやっていく」と述べるにとどめ、「選挙の構図が何対何で分かれるよりも、市をあげて共通の目的をもって取り組んでいくことが一番望ましい」と答えた。
一方、前回の市長選で立候補し、現在市民グループ「ヨコスカをよくする会」の共同代表を務める呉東正彦弁護士は今月19日の総会後、本紙の取材に「会では候補者の擁立はしない」と答えた。個人としての出馬にも、積極的な姿勢は見せなかった。
横須賀市長選は、6月23日告示、30日投開票の日程で行われる。
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