観音崎海岸の三軒家突堤
日比野克彦、KOSUGE1-16、松井紫朗、plaplax--気鋭の現代美術作家4組の作品を集めた企画展「たいけん、ぼうけん、びじゅつかん」が今月14日から横須賀美術館(鴨居4の1)で始まった。副題にある「親子で楽しむ現代アート」の名の通り、触れて楽しめる作品が揃っている。子どもの視点、大人の視点、どちらも満足させる間口の広さがありながら、それでいて奥深い内容。「横須賀」をデザインに取り入れた新作にも注目だ。
段ボールを素材として用いるユニークな作風で知られる日比野克彦は、横須賀美術館から歩いて5分の観音崎海岸にある「三軒家突堤」の姿に魅せられ大型オブジェを完成させた。地域の人が当たり前のように目にしている遺構が、他者には新鮮かつ奇妙に映ることを表現。感覚のズレを作品に込めたという。
各地の展示会で人気を集めている巨大バルーンを出現させた松井紫朗。オブジェに触れると、想像力豊かに影が動き出すメディアアーティストのplaplax。自由に操れる巨大サッカーボードゲームの選手を横須賀ゆかりの歴史上人物に作り替えたKOSUGE1-16。どの作品も現代アートの自由さや多様さを存分に味わうことができる。
11月4日(祝)まで。観覧料は一般800円、高大・65歳以上600円、中学生以下無料。ワークショップや親子ギャラリーツアーは同美術館のHPで確認。【URL】http://www.yokosuka-moa.jp/
【三軒家突堤】明治20年に造られた観音崎弾薬庫の船着場。当時は浜から桟橋が伸びていた。中央の柱に舫いをつないでいたという。
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