神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
横須賀版 公開:2013年11月22日 エリアトップへ

避難所運営を円滑に 森崎・大矢部地区でマニュアル作成

公開:2013年11月22日

  • LINE
  • hatena

 大規模な震災が起きた時、どのように避難すれば良いのか―。横須賀市では震災時の避難所として市立小中学校(70校)を指定している。しかし、実際の運営に関してマニュアルが整っていないのが現状だ。森崎・大矢部地区では、5年前から避難所運営に関するマニュアル整備に着手。取りまとめた計画に沿って9日に大矢部小、16日には森崎小・大矢部中で避難所運営訓練が行われた。

 この日の想定は、三浦半島を震源とする直下型の地震が発生した、というもの。16日に訓練を行った森崎小では、各町内会と若草幼稚園・森崎保育園の保育士らが続々と集団避難した。その後、避難所となる体育館の安全を確認し、避難者数や災害状況を取りまとめて、施設管理者(校長)に報告。さらに、避難者の個別台帳となる「避難者カード」を記入し、情報の取集を行うなど、マニュアルに沿って訓練が進められた。

 続いて、町内会別に総務・情報広報・食料物資・環境衛生・救護福祉に分かれて初動活動を実施。飲料水の確保やトイレの管理、負傷者への応急手当など、実際に動いて確認した。

 訓練の運営委員長として、指揮を執った衣笠団地自治会の水嶋康男さんは「”もしも”の様々なケースを考えた訓練と検証は必要。こうした地域での連携は減災につながる」と振り返る。このマニュアル作りに携わっている、森崎小学校の赤池知彦校長は「避難所に指定して終わり、ではない。避難者がどのように動くべきか、他人任せではなく共助で動ける基盤づくりは急務」と話し、「東日本大震災でも避難所運営に関して、課題がたくさん見つかった。これらの教訓から学び、訓練をしながら常に運営体制の見直しを図りたい」と見据える。

横須賀の現状は

 市内の70カ所で指定されている横須賀市の震災時避難所。防災収納庫が設置され、さまざまな資機材を保管しているが、避難所運営に関しては「運営委員会を設置するよう努める」という段階にとどまっており、1/3の学校では未設置だ。収納庫のカギの所在から避難所での指揮系統・連絡系統まで、災害時に避難者が自主運営を行い、混乱を引き起こさないためにも、運営委員会の組織化と「運営マニュアル」は必要だとされる。

 市では今回の訓練と運営マニュアルを再度検証し、各地区の状況に応じて運用できる「ひな型」を作成していく予定。また、避難所運営委員会に関しても、できるだけ早い時期に全地区で設置できるよう、働きかけていく方向だという。
 

横須賀版のトップニュース最新6

スペース活用で創業応援

安浦町

スペース活用で創業応援

時間貸しのカフェ・オフィス

4月19日

「市民開放エリア」整備

横須賀火力発電所

「市民開放エリア」整備

音楽ライブやスポーツ利用

4月19日

官民連携で食糧支援

横須賀市

官民連携で食糧支援

規格外野菜を子育て世帯へ

4月12日

「最後の海軍大将」を偲ぶ

長井

「最後の海軍大将」を偲ぶ

私設図書館に井上成美ゆかり品

4月12日

災害時トイレ備蓄拡充

横須賀市

災害時トイレ備蓄拡充

車いす対応など課題も

4月5日

「くらしやすさ」全面発信

横須賀市定住政策

「くらしやすさ」全面発信

子育て世代向け新サイト

4月5日

あなたの街の植木屋さん ハロー・ガーデン

土日祝OK!見積り・出張費0円!1本からでも対応します!

<PR>

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

横須賀版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

横須賀版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月23日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook