大型商業施設がひしめく平成町に今月25日(水)、家電量販店のノジマが開設したショッピングモールがオープンする。テナントには、県央地区を拠点とする食品スーパーの三和の名前があり、よこすか海岸通り約1・5キロの距離に、複数の同業店が居並ぶ市内屈指の生鮮日用品販売の激戦エリアとなる。企業努力によるサービス向上や価格競争は、消費者としては大歓迎の傾向だろう。各店が掲げるコンセプトや店舗の特長をまとめた。
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三浦半島エリア初出店となる三和は県下と都内で店舗展開、横須賀は68番目となる。町田市に本社があり、相模原市を創業地とするテナントオーナーのノジマとは古くからの縁で今回、誘いを受けたという。近年はラゾーナ川崎や湘南モールフィルにも出店しており、業容の拡大に積極的だ。30代から50代の主婦を主なターゲットとしているが、横須賀の高齢化傾向をにらんでシニア向けの商品構成やサービス強化にも注力していく。三浦半島での店舗展開は現時点では白紙の状態で、開発担当者は「地域に根差したスーパーをめざす」としている。
これに対して、迎え撃つ格好となるのが既存3店だ。LIVINよこすか店では、運営母体の西友がEDLP戦略(Everyday Low Price 毎日が低価格)を掲げており、プライベートブランドや親会社ウォルマートのグローバル調達網を活かした直輸入商品に加え、「他店チラシ同額保証」を実施するなど、徹底した低価格路線を歩む。幅広い世代とニーズに対応する24時間営業も大きな強みだ。
地元企業のエイビイ平成町店は、開店当初からの店舗運営スタイルを崩さない。特売チラシやCMは一切行わず、無駄な経費を徹底的にカットして消費者に「安さ」で還元するという経営方針は独特だ。ワンフロア3千坪の売り場に衣食住全ての商品を扱う圧倒的な品ぞろえと低価格がウリで、近隣マンション居住者だけでなく、600台という大型駐車場を擁していることからマイカーで遠方から来店する買い物客も多い。
地産地消や高品質を切り口とした販売戦略を貫くのがよこすかポートマーケット。獲れ(採れた)の旬をキーワードに、産地ならではの品揃えで他店と差別化を図る。スーパーの新規出店に関しては、「安売り競争には参戦しない。自店の強みを際立たせるチャンス」と強気の構えだ。夏休みシーズンに向けて、猿島のバーベキューニーズを見込んで7月からは開店時間を1時間早めるという。
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