横総高三橋さん ”父子鷹”で全国に挑む 円盤投げでインターハイ出場
市立横須賀総合高校陸上競技部の三橋佳那子さん(3年)が、本日行われる平成26年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)に円盤投げで出場する。今年6月の関東大会を6位で通過。元円盤投げ選手でインターハイ入賞者の父・政義さんのサポートを得ながら、”父子鷹”で大舞台に挑む。
今年5月に行われた神奈川県大会は34m15を投げ6位入賞、続く6月の南関東大会でも35m94をマークし、6位で通過した。日頃の練習が実を結び、高校3年生にして初めてインターハイ出場の切符を掴むことができた。「決まった時は自分でもびっくりして、信じられなかった」と予選会を振り返る。
弱点を武器に
三橋さんは身長152cmと小柄。長身で投射位置が高いほど、飛距離に有利といわれる投擲(とうてき)競技選手としてはハンディキャップが大きい。強豪が集まる関東大会ともなると170cm前後の大柄な選手が軒並み出場するためパワーでは劣ってしまうが、そのハンデを補ったのは高い技術力と瞬発力だった。
「念願のインターハイに出たい」―高校最後のチャンスに全てを懸けて、血のにじむようなトレーニングを積んだ。ほぼ毎日ある部活動に加え、朝7時半に登校しては始業前に一人で黙々と自主練を行ってきた。投げる際の回転スピードや体の軸がぶれない正確なフォームを身に付けようと、自分が納得できるまで1日100本以上投げ続けることもあったと言い、その練習量は部員の中でも群を抜いていた。あくなき探求心と技術が結実し、見事勝ち取った全国の大舞台。3年間指導してきたコーチの石井満さんは「真面目でコツコツと練習を積む努力の人」と評価する。
躍進の影に父
我が子が成長する様子を厳しくも温かく、幼い頃から見守ってきた父親の政義さんも実は元円盤投げ選手。1977年、市横須賀高校時代に出場した岡山インターハイで2位入賞を果たしたとあって、今回の娘の活躍に「素直に嬉しい」と喜びをかみしめる。
政義さんの影響を受け、小学3年で市内唯一の陸上競技クラブチーム「横須賀陸上ジュニア/リトルスクール」に入校。周りの勧めもあって小学6年生の時に砲丸投げ大会に初出場して以降、投擲競技の魅力に目覚めた。それから本格的に練習を始め、武山中学校でも砲丸投げ選手として陸上部に所属した。高校進学後も陸上を続けるため「父親の恩師だった石井コーチに教えを乞いたい」と市立横須賀総合高校へ進み、円盤投げの道を選んだ。
インターハイは本日1日、山梨県で開催。「まずは予選通過。少しでも上位を狙いたい」と意気込みを見せた。
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