湘南学院女子サッカー部 高校総体で3位入賞 完全燃焼に達成感にじむ
湘南学院高校女子サッカー部は、今月2日から行われた「全国高等学校総合体育大会(インターハイ)」で3位に入賞した。全国大会でベスト4に進出したのは、2006年の全日本選手権以来8年ぶり。8対0で大勝した初戦を皮切りに健闘が光り、1回戦で敗退した昨大会の雪辱を見事果たした。
2012年からインターハイの正式種目に登録された女子サッカー。湘南学院高校女子サッカー部は、3年連続3回目の出場となる常連校だが、初めてのインターハイはベスト8。リベンジを胸に全国優勝をめざして出場した昨大会は無念の1回戦敗退でピッチを後にしており、今大会に懸ける思いは大きかった。
先制点奪取で試合に弾み
1回戦で敗退した昨年の苦い経験を糧に、「先制点の獲得」を掲げた初戦の相手は東海地区第2代表の梅村学園三重高校。気温38度の炎天下という過酷な試合環境にも走り負けず、前半25分に主将のMF間明瀬奈選手(3年)のアシストでDF鈴木彩香選手(2年)が先制のゴールを決めて、チームは一気に波に乗った。その後も攻めの手を一切緩めることなく危なげない試合展開で順調に得点を重ね、8対0で快勝した。続く2戦目の関東第1代表の十文字高校は、これまでも同じ関東地区で凌ぎを削ってきた強豪校。実力伯仲の熱戦が繰り広げられたが、チーム力を武器にした湘南学院が全員サッカーで好機を作り、頭ひとつ抜け出すことに成功した。前半22分にDF金子ゆい選手(3年)が先制点を挙げ、その6分後にFW清水星良選手(3年)がさらに1点を追加。後半もリードを守りきった。この試合ではGK大泉優香選手(1年)の活躍も光った。湘南学院のシュート数合計が5本に対し、十文字高は約3倍の16本。度々ゴールを脅かされたが、好セーブを連発し、1失点にとどめた。
準決勝は近畿地区第2代表の京都精華女子高校と対戦。試合開始直後は終始湘南学院のペースで果敢に攻めたが、堅い守りと個人技が光る京都精華女子サッカーに翻弄。「相手のリズムを崩すことに時間がかかってしまった」と木村みき監督は話す。善戦したが、最後まで失点を取りかえすことができず0対2で惜敗し、決勝進出にあと一歩及ばなかった。
今月5日の準決勝後に表彰式が行われ、インターハイ3位入賞の栄誉を称えられた選手たち。喜びも束の間、来月からは今冬行われる「第23回全日本高等学校女子サッカー選手権大会」の予選会が控えている。今大会で果たせなかった悲願の全国制覇の夢に向けて再始動する。
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