全国に散らばる横須賀出身者を主なターゲットに、市内の情報を交流サイト(SNS)で発信する取り組みが官民で始まっている。ソーシャルメディアの普及を背景に、横須賀を知る人たちと接点を持ち続けることを狙う。来訪のきっかけの提供だけでなく、将来的なUターンにもつなげたい意向だ。
市は今年度の新規事業として、全国で2100万人の利用者がいるとされるフェイスブックにポータルサイト「横須賀倶楽部」を開設した。ヨコスカファンの交流の場をめざしており、実名登録した参加者が地元の祭礼やイベントに参加した様子などを紹介している。
市は秋までに2000人の会員登録をめざしていたが、9月1日時点で330人と低調気味。理由のひとつに承認制(非公開グループ)を導入していることが挙げられており、吉田市長は運用の改善を検討することを9月議会で発言した。
地元のNPO法人「横須賀創造空間」もフェイスブック上に「MODOSUKA」(モドスカ)を立ち上げている。「横須賀に戻ってくる」の造語をタイトルに、横須賀・三浦半島の魅力をすでに知っている人に向けて記事の投稿を行っている。学校の通学路や商店街の風景、なじみのパン屋やラーメン店の人気メニューなど、懐かしの記憶を刺激しながら来訪を促していく。
サイトの管理人である川口泰弘さんは「人口流出が全国最大なら横須賀のOB・OGもそれだけいるはず。新規の観光客を呼び込むよりも、確度の高い集客方法」と自信をのぞかせる。現時点の会員数は400人だが、賛同した人の数が4000人を超えた記事もあり、「サイト運営に掛かる費用もなく、ファンづくりの仕掛けとして可能性を感じている」と話した。
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