今年開館20周年を迎えた、カスヤの森現代美術館(平作7の12の13)で、記念展「なぜ今ヌードか!?〜絵画の主題『裸婦』」が催されている。
絵画のテーマとして、古くから多くの芸術家に描かれてきた裸婦。ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」やゴヤの「裸のマハ」など、ヨーロッパでは重要なモチーフのひとつとされている。その古典的なテーマに取り組んだのが、同館を主宰する若江漢字さん。社会的なテーマを扱ったインスタレーションなど、特徴的な表現で注目を集めている。
「絵画芸術と呼べるような物語性や、豊かで謎に満ちた近代以前の(裸婦像の)古典的姿を、21世紀的な視線で再生したいと考えるようになった」と若江さん。今回の記念展では、独自の視点と解釈による新作絵画を中心に展示を行っている。数年前には、キリスト教をテーマとした連作を発表しており、今回の”裸婦画”の制作は自身としても大きな挑戦だったという。若江さんは「この2つのテーマを乗り越えた経験を活かし、ペインティングではなく、ピクチャーと呼ぶべき豊かな背景を持つ、様式美に満ちた絵画制作を続けたい」と、今後の活動へのさらなる意欲を示している。
会期は2015年1月25日(日)まで(12月24日〜1月6日は冬期休館)。午前10時から午後6時、月・火曜日休館。入館料は600円(学生500円、小学生300円)。問い合わせは同館【電話】046・852・3030
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