明治初期、近代郵便制度の確立に尽力し、「日本郵便の父」と称される前島密の記念ポストが、浄楽寺山門(芦名2の30の5)に設置され、今月22日に除幕式が行われた。
郵便局退職者らで構成される「日本文明一大恩人 前島密翁を称える会」(吉崎庄司会長)が、「縁のある終焉の地に特別なポストを作りたい」と前島密の没後95年記念事業として企画。同氏夫妻の墓所がある浄楽寺や日本郵便株式会社の協力を得て実現した。
お披露目に際し、同会の吉崎会長は長らく構想していたポストの設置に感無量の様子で、「念願が叶って嬉しく、誇りに思う。地域の皆さんに使っていただき、功績を深く知ってもらうきっかけになれば」と挨拶。続けて、「来年は生誕180年、5年後には没後100年を迎える。新たな行事をまた考えていきたい」と今後の活動について述べた。
高さ約170cm、幅約60cm。「郵便は世界を結ぶ」と刻印された土台となる白御影石の上に、ブロンズ製の胸像が乗っている。そのとなりには、同氏の功績を記した記念の石碑も併せて設置された。
前島密は新潟県上越市出身。イギリスの制度に倣って築いた郵便事業以外にも、電信・電話、鉄道、新聞、教育・福祉など様々な分野で数多くの功績を残している。晩年は芦名の別邸「如々山荘」で余生を過ごし、1919年にその生涯に幕を下ろした。肖像は、現在の1円普通切手にも描かれている。
横須賀版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>