複合型高層マンション建設を起点とした再開発が進む横須賀中央地区で15日、「横須賀中央エリア商店街活性化イベント実行委員会」が発足した。エリア内の4商店街が協力して集客やにぎわい創出に取組む。来年の冬に大型イベントを企画しており、5月にはプレ事業として商店街合同セールなどを計画している。
同委員会の設立は、吉田雄人市長が選挙公約で掲げた横須賀中央大通りの「ホコ天プロジェクト」が発端。その実行部会として、今年5月に「歩行者天国準備会議」がスタートし、意見交換を重ねていた。しかし、交通規制に伴う問題や歩行者天国を実施する意義や目的が課題に。そこで、方向性を歩行者天国だけにとらわれない「多方面からの集客アプローチ」に軌道修正し、今年8月に「横須賀中央エリア商店街活性化会議」と名称変更、このほどイベント関連を担う実行委員会が立ち上がった。
来年冬に予定されている、横須賀中央大通りを中心とした大型イベントでは、歩行者天国も視野にいれつつ、一過性の賑やかしにならない催し内容を模索していくという。5月のプレイベントでは、商店街横断で共通フラッグの掲出を検討。デザインなどは未定だが、横浜F・マリノスや横浜DeNAベイスターズなどが協賛を考えており、地元スポーツチームとも一体となって盛り上げていく。
合同セールで一体感
もう一つは、商店街横断のセール。今までは、個々の商店街で行っており、消費者からは「わかりにくい」「なぜ一斉に行わないのか」という声があった。購買者がどの店舗でも何かしらのサービス・割引を受けられることは、宣伝効果の向上や街の統一感に繋がる。同委員会では今後各店舗に理解を呼び掛け、協力体制を固めていくという。
会議には、横須賀市が事務局となって、同エリアに店を構える商店主や横須賀商工会議所が参加。中央エリアの若手商店主らの有志団体「ヨコスカダウンタウンクラブ」も名を連ねる。同クラブ筆頭理事の高橋利武さんは「イベント委員会と目的は同じ。行政が参加することで、他団体との交渉がスムーズになるのでは」と話す。同委員会の委員長に選ばれた坂倉純一さん=人物風土記で紹介=は、「各商店街が一体となるからこそできる取組みを仕掛けていきたい」と決意を表した。
再来年以降の同委員会の運用は、イベントの結果を踏まえて検討していくという。
横須賀版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|