岩戸に教室を構え、今年で25周年を迎える「木村佛像彫刻工房三礼会(さんらいかい)」の作品展が、26日(日)まで文化会館第2ギャラリーで行われている。地蔵や不動明王、阿弥陀如来など、受講者の作品約100点を展示。同工房代表で、仏像彫刻家の鈴木信春氏に師事した木村徹山さんは「上手さや精巧さは二の次。大事なのは”何か”が伝わるかどうか」と笑顔で話す。
10代から80代まで約20人が在籍。9割が初心者で、彫刻刀を扱うところから始めたという。1つの木材から削り出すには熟練の技術が必要となるため、最初はレリーフ(浮き彫り画)から始め、段階的に難易度を上げていく。横浜在住で、17年前から同工房に通う50代男性は、「自分の雑念も一緒に削り落としている気持ち」と話す。平日は会社勤めで、月2回の彫刻教室で少しずつ作業を進める。今回出展した作品の一つは約2年かけた。20年間通う40代女性(大楠在住)は、「彫っている最中は、子育てのことや日常生活を忘れる。いい気分転換になる」と話す。
妻も絵画で出展
木村さんの作品のそばには、妻の秀華さんが描いた色鉛筆画「仏教の三聖樹」が掲出されている。工房内に「小っちゃな美術館 いちりん」を開設している秀華さん。「受講生の力作揃い。ぜひ足を運んで」と話している。
11回目となる本作品展。「一休さん」こと一休宗純僧や、釈迦に仕えた十大弟子など、仏像の枠にとらわれない「それぞれが思う像」の展示もある。
午前10時から午後5時までで入場無料。展覧会に関する問合せは同工房【電話】046・848・3030
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