横須賀市では今月20日から、市ホームページ上で「子育てファミリー転入応援住宅バンク」を公開している。住環境等に優れた市内の中古物件を紹介するもので、市外から転入する子育て世代が対象。定住促進と空き家対策を目的に、国の地方創生交付金を活用し、引越し費用や物件購入の助成も行う。
喫緊の課題とされる人口減少。なかでも、20〜40歳代と15歳未満のいわゆる「子育て世代」の人口構成割合が減っている。横須賀市では、「選ばれるまち」を掲げ、英語教育の充実や自然環境の良さなど、市の魅力をPRする施策を展開。市では、これを確実に定住につなげたい考えだ。
中古住宅市場に着目
横須賀市が一昨年、20〜40歳代を対象に行ったアンケートで、実際に市内で住宅を購入した人が重視した項目は、「住宅の価格」「広さ・間取り」「最寄り駅からの距離」が上位だった。また、市内では住宅団地内での空き家の増加、高齢化も問題視されている。そこで今年度の新規事業として「住宅団地」の空き家情報を集約するホームページを新設。市外の子育て世代に向けた「住宅バンク」として活用を目指す。
登録対象となるのは、戸建の中古家屋。第一種低層住宅専用地域などの良好な住環境で、交通の便が良い住宅団地(39カ所)に立地する物件に限定している。購入に関しては、国の地方創生交付金を利用した助成メニューを用意。項目は引越し(15万円)、物件購入(20万円)、リフォーム(15万円)で重複可(金額は上限、各先着100件)。耐震改修の助成も受けられる。
市では定住施策として、過去には住宅取得に助成金を交付する「ファーストマイホーム」事業を行ったが、市内での移動が多く、費用対効果の検証が難しいとされている。今回は、市外からの移住希望者(中学3年生までの子どものいる世帯)に的を絞っており、子育て支援施策の下支えとなることが期待されている。
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