今年4月からスタートした「子ども・子育て支援制度」。認定こども園の設置や「地域型保育」などの導入など、子どもと子育てを社会全体で支えていく仕組みを新たに構築するものだが、「制度の内容が分からない」という声もある。そこで、横須賀市こども育成部では来月、市内各地区で制度説明会を実施する。
子育て支援の”仕組み”が変わる新制度では、「幼児期の保育・教育の総合的な提供」「保育の量的拡大・確保」「地域の子ども・子育て支援の充実」が大きな柱となっている。これによって、利用者側の選択肢も増えている。施設面では、従来の保育所・幼稚園だけでなく、双方の特色を併せ持った「認定こども園」や、地域型の小規模保育施設の設置などが上げられる。そのほか、子どもの年齢や保育の必要性に応じて、1号から3号まで3つの区分で「認定」を受けたうえで、入所できる施設や預け時間が変わる。
制度の変更によって「支給認定とは何か」「どの施設に入ることができるのか」といった問い合わせも多く、横須賀市では周知を目的に、来月5日(土)から4会場で説明会を開催。未就学児が増えている久里浜・追浜地区を中心に全9回、制度内容を改めて解説する。新制度が始まって以降、このような説明会を実施する自治体は少ないが「分かりにくい部分も多いため、保護者の不安を解消することができれば」と担当者は話す。
新施設移行の現状
市内で今年4月に「認定こども園」に移行したのは、幼稚園1園と保育園5園の3事業者。0〜2歳児対象の「小規模保育事業」には、2事業者が移行新設している。しかし、昨年の夏に市が行った制度説明会では、具体的な移行園名は明らかになっていなかった。市担当課によると、来年度の移行園等に関しては、10月以降に公表する予定だという。
公立園再編計画に意見交換
一方で横須賀市では今年2月、子ども・子育て支援新制度の考え方に基づき「公立保育園再編実施計画」を策定。幼保連携型の公立認定こども園の新設や民営化などが盛り込まれている。「市民参加のまちづくりの会」では9月6日(日)、この計画に関連したシンポジウムを開催する。市子ども育成部担当者を招き、出前トークと施設関係者・幼稚園や保育所の利用者による意見交換を行う予定。「横須賀市が描く子育て支援の姿勢について、市民の意見を伝える場に」と主催者。午後1時半から4時、会場は産業交流プラザ特別会議室。当日、直接会場へ。
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