大手自転車メーカー「ミヤタ自転車」を冠スポンサーとする1千人規模のマウンテンバイク(MTB)大会が11月14日(土)、衣笠町のY-HEART地区で開かれる。大会会場は2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、横須賀市などが中心となってナショナルトレーニングセンター(NTC)誘致を目指している場所。競技者やオリンピック関係者に地の利をアピールするほか、実績を積み上げて施設開設の弾みとしたい意向だ。
MTB競技は自転車競技の一種目として、アトランタ五輪(1996年)から正式採用されている。今大会はMTB人口の底辺拡大をめざしたファンイベントとなるが、1千名を越す競技参加者と200人の観客の来場が見込まれている。国内外のMTBプロチーム所属選手や強化指定を受けオリンピック出場をめざして活動する選手らも集結する。
当日はクロスカントリー、親子スプリント、トップ選手によるエキシビジョンレース、3時間耐久レースがあり、大会ホームページで一般参加を受付けている。
主催者によれば、県内でMTBのレースイベントを開催できる場所は皆無に等しいという。一昨年は湘南国際村で行われたが、県の許可が得られず継続を断念。昨年は伊豆を開催地に選んだが、首都圏からのアクセスに難があり、県内で候補地選定をしていた際に市からY-HEART地区を紹介された。
市が誘致をめざしているNTCは屋外競技、水辺競技の選手強化拠点施設で自転車種目もそのひとつに含まれている。誘致実現に向けたPRの好機会となることから、今大会の後援を決めた。
同地区は、横横道路の衣笠インターの西側に位置する山林で西武鉄道(株)が所有する。MTB大会に合わせて、同社が一部樹木の伐採やコース整備を行う。
Y-HEART計画では、医療・福祉分野の研究開発拠点や教育関連施設を整備する方向が打ち出されていたが、事実上開発がストップ。昨年6月、県議の竹内英明氏をトップとするNTC横須賀誘致員会が発足し、スポーツ振興の拠点施設として同地を活用する案が浮上、実現に向けた活動が行われている。
【ナショナルトレーニングセンター拡充施設】世界レベルで活躍する選手がトレーニングを行う育成強化拠点。すでに東京都北区に開設されているものの拡充施設(第2トレセン)の誘致に、横須賀市・商工会議所・スポーツ関連団などが委員会を組織して取り組んでいる
横須賀版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>