横須賀市の集客プロ―モーションWEB担当、「Ingress」を用いた集客事業を仕掛ける 古崎 絵里子さん 野比在住
「ワクワク」を広げたい
○…差し出された名刺に書いてあったのは「横須賀Sプロジェクト」。”S”とはサブカルチャー。アニメやマンガ・ゲームに関連する場所・モノと誘客を結び付けようという試みだ。市観光企画課の一員として、昨年11月に同プロジェクトのキックオフイベントを実施。次に繰り出したのは、スマートフォンゲーム「Ingress(イングレス)」の活用だ。今月31日には「Mission Day」と題した公式イベントも行われる。
○…「イングレス」は、現実空間と連動した陣取りゲーム。各地に設定された”ポータル”をスタンプラリーのように、実際に辿る楽しみもある。友人に誘われて始めたのが、昨年7月。「市内を動いてワクワクするゲーム」と、まずは同僚や上司を仲間に巻き込んだ。「集客に使えるかも」。瞬く間に事業として動き出し、12月には市の特設サイトを開設。鷹取山や猿島を”ミッション”の観光ルートにして、新たな人の動きを創り出した。さらに、市内の偉人ゆかりの地を巡る企画や、アニメ作品とのコラボなど、「イングレス×自治体」の可能性は広がる。
○…市の観光サイトを作成するWEBデザイナーとして入庁。今では、この事業の旗振り役として「全てのスキルを活かしたい」と知恵を絞る日々だ。”サブカル”は、あくまでも集客のきっかけ。人と場所を繋ぐツールとして、どう活用するか。「イングレスを通じて、横須賀をいろんな角度から知ってもらいたい」と、想いを強くする。
○…今年、市内に居を移し、子育てしながら「横須賀生活」を満喫する。数多くある灯台、キス釣りをしている野比海岸、関口牧場のソフトクリーム―。この仕事とイングレスのおかげで、お気に入りも増えた。「もっと釣りに光が当たってもいいはず。観光にも」とニッコリ。「人と人、仕事を結びつけるのが上手」とは、上司の評。交流から生まれる人の輪が、仕事への糧になっている。
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