市議会百条委員会 一部議員「市長ら告発すべき」 帆船招致問題に絡んで
議会での虚偽答弁や市有地での建築基準法違反、市長への献金者の職員採用問題などを審査する「吉田雄人市長の不透明な市政運営に関する検査特別委員会」(100条委員会)が24日に行われ、虚偽答弁に関して市長の証人喚問が実施された。市議からは、市長などを「偽証の疑いで告発すべき」という発言があり、来月10日に行われる同委員会で結論を出すことになった。
発端は、横須賀製鉄所150周年の記念事業で先月企画された帆船「日本丸」の久里浜港招致イベント。この経緯に際し、市側と同船を管理している独立行政法人「航海訓練所」とで食い違いがある点などが議会で指摘され、先月6日から同委員会が行われている。
24日に行われた第5回では、地方自治が専門の関東学院大法学部の出石稔教授が参考人として出席。経緯に関する虚偽答弁の疑いについて、「違法性を伴うものではないが、政策の意義を適切に市民に説明する責任が問われている」と所見を示した。
木下憲司委員長は、昨年、市長と同船の船長が面談した際、招致話が「あった」という日本丸側に対し、今年10・11月の聴取では「市側からは招致の話をしていない」と説明したことを市長に確認。これに対し、市長は「特に(発言に)違いありません」と答弁した。これを受け、委員外議員の青木哲正市議から「偽証は市民の信頼を裏切るもの。市長や担当部局の幹部職員は告発に値するのでは」という提案があり、来月10日の同委員会で各党派の結論をまとめる方向だ。
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