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横須賀版 公開:2015年12月4日 エリアトップへ

「社員選手」で競技に全力 アスリートを地元企業が採用

スポーツ

公開:2015年12月4日

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活躍を誓う山辺・森脇の両選手(=写真中央)
活躍を誓う山辺・森脇の両選手(=写真中央)

 市内に拠点を置く企業2社が1日、2020年東京五輪・パラリンピック出場を目指すアスリートを採用することを発表した。不動産会社のウスイホーム(株)に障がい者射撃の森脇敏夫さん(47)、LPガス販売の(株)サガミにウインドサーフィンの山辺美希さん(21)がそれぞれ入社。2人は選手活動に主軸を置きながら、社内業務もこなす。

 日本オリンピック委員会(JOC)は2010年にトップアスリート就職支援ナビゲーション(通称=アスナビ)を立ち上げ、選手が生活基盤を安定させながら競技活動に専念できる環境の整備に取り組んでいる。主に実業団のない個人競技を対象に、採用を検討する企業を集めてマッチングを実施。2人は8月に横須賀商工会議所で開かれた説明会で自己アピールを行い、各企業の支援を取り付けた。

 会見の場で、ウスイホームの木部浩一社長は「(森脇選手には)会社の求心力になることを期待している。社員はアスリートの競争心を手本にして欲しい」と採用の意図を説明。久里浜に市営の射撃場があり、仕事との両立が図りやすいことも支援を決めた理由に挙げた。森脇さんは40歳のときに競技を開始。左腕にハンデを抱えるも、パラ選手として世界を舞台に戦っている。エンジニアとしてのスキルもあり、社内ではIT分野の仕事に従事する。

 サガミの水沢洋社長は「会社と社員の夢を彼女に託した。ぜひ叶えてほしい。サガミだけでなく、横須賀市全体でアスリートを応援するような環境づくりをしていきたい」と熱い思いを話した。山辺さんは関東学院大の4年生。学生の大会で優勝経験があるほか、学生日本代表として世界選手権にも出場している。4月からは週3日午前中に勤務し、広報担当として自身の活動を通じて企業PRを行う。それ以外は鎌倉の海を中心に練習に励むという。

 今回のマッチングの実現には、横須賀商工会議所が動いた。菊池匡文専務は、「スポーツで活躍する選手を応援する企業があるということは子どもたちへの大きなエールになる」と地域活性に期待を込めた。

●森脇敏夫選手

(障がい者射撃)

 ウスイホームの本社がある久里浜は練習場と近接しており、競技に集中できる。こうした環境を用意いただき大変うれしく思う。だからこそ、東京五輪出場をなんとしても実現させたい。射撃競技は強化合宿、海外遠征などで多額の費用を必要とする。そうした面でもサポートいただけるとのことなので心強く感じている。

●山辺美希選手

(ウインドサーフィン)

 大学卒業後も競技生活を継続できることに感謝している。サガミとの出会いは運命。この環境を用意してくれた会社に貢献したい。東京五輪のセーリング会場は江の島。これに向けて、海外のトップレベルの選手が集まってくるため、高いレベルの中で練習ができる。自分自身は競技年数が浅く、技術も未熟だが、1日1日を大切に過ごし、メダル獲得を目指したい。
 

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