湘南学院 江口和真君 “努力の虫”アジア2位に U-21空手個人「型」の部
空手のアジア大会「アジア太平洋選手権」が先月25日から今月1日にインドネシアで行われ、湘南学院高校の江口和真君(3年)=写真=がU-21個人「型」の部で準優勝に輝いた。
自分の中で敵を想定し、受けや突きといった技を繰り出し、出来栄えを競う空手の「型」。江口君は2年秋の新人戦を皮切りに県の主要大会を総なめした実績などから、今大会の出場を懸けた選考会に推薦を受けた。そこで強豪大学の選手と互角の演武を行い、今大会の切符を掴んだ。
得意とするのは「剛」の形。今大会でも力強さやダイナミックさを全面に押し出し、台湾やイラン、韓国人選手を撃破し、決勝に進んだ。相手は昨年横須賀学院を卒業し、国士舘大学に進学した同じ道場出身の先輩柴崎隆希さん。「柔」のスタイルを得意とし、両者の特徴がくっきりと分かれた試合は接戦だったが、5人の審判の判定は2対3。この試合が高校空手最後の一戦となったが「やりきったので、悔いはない」と話す。夜8時まで練習し、そこから小田原の実家まで片道2時間半。電車内では練習ノートを書き、他選手の動画をチェック。帰宅後遅い晩御飯を食べ終わると筋トレを行い、就寝は深夜2時。翌朝5時に起き、始発に乗る生活を送ってきた”努力の虫”は3年間で有望選手に成長した。久保真一顧問は「風格が出てきた。5年後の東京五輪出場を目指してほしい」と太鼓判。卒業後は名門山梨学院大学に進学し、更なる飛躍を目指す。
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