鴨居中学校の吹奏楽部が、今月24日(日)に栃木県で行われる東関東アンサンブルコンテストに出場する。県内452チームの中で1位に輝いた実績を引っ提げ、上位2校に与えられる全国大会の出場権獲得を目指す。同中が県を制すのはこの4年で3度目だが、全国の舞台は未経験。「表現力豊かで、実力はこれまでで一番」と顧問の木下恵一教諭が太鼓判を押すチームは文字通り”3度目の正直”を狙う。
同コンテストは3人以上8人以下で構成し、一部を除き楽器は自由。鴨居中はポップで現代的な曲調の「シティガールセンチメンタリズム」をサックス・クラリネット・フルート・パーカッションの「木管打楽器8重奏」で奏でる。
木下顧問は「勝つという気持ちが受け継がれるようになってきた」と話す。先輩が1位に輝く姿を間近で見た後輩が自然と上を見据えているという。練習時は外部の専門講師を招く機会もあり、精神面・技術面共に充実した環境だ。同コンテストは指揮者不在の難しさがあるが、曲の特徴はもちろん時代背景なども共有し、演奏時はアイコンタクトを取りながら、息の合ったメロディを響かせる。
受験との両立に苦労も
メンバーの3年生5人は間近に迫る受験との両立に苦労した。9月から10月は説明会や模擬試験などが集中し、全員で集まれる時間はほとんどなかった。そのため練習は「個人のレベルアップを意識した」とリーダーの二本木結奈(ゆいな)さん(3年)。クラリネットを演奏する高山彪(ひゅう)君(3年)は「周囲は部活を引退しているので受験に焦りはあるが、吹奏楽ができる今を楽しみたい」と前向きだ。
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ソプラノサックス担当の正木月菜(るな)さん(3年)が入部したのは小学生時に姉の出た東関東大会を見たことがきっかけ。姉の演奏姿が頭から離れず、後を追うように吹奏楽部へ。優しい姉からは演奏指導やエールが書かれた手紙をもらう。感謝と同時に、全国に行くことで「姉を超えたい」と意気込む。
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