防犯灯 「明るさ県内1」 安全な街へ 3万灯を設置
横須賀市が進めている市内全域の街路防犯灯をLED(発光ダイオード)化する事業が、3月中に完了する見通しだ。9割以上の取換えを終えており、残りはあとわずか。今回の事業で市は、防犯強化を目的に県内の自治体で最も照度が高いLEDを使用している。
街路防犯灯は主に地域の町内会が設置や管理を行い、市が補助金を出す形でこれまで運用されてきた。しかし近年の町内会員の減少や高齢化による負担増、電気料金の値上がりなど様々な問題を抱えていた。
こうした背景から昨年4月より、市が防犯灯の設置や管理を行うことになった。町内会の負担を減らしつつ、市は省エネとコスト削減を目指し、市内全域でLED化を進める事業を展開。契約した施工業者や電機商業組合の加盟店が昨年9月から交換工事を行ってきた。以前のものに比べ、消費電力は約半分、電気料金も3分の1ほど抑えられる。
市独自のLED事業
今回設置されるのは20VA型。4メートル先にいる歩行者の顔の向きがわかる「クラスB」の高照度LEDだ。警察庁が推奨する基準を満たす防犯灯で、市内全域に設置しているところは「県内では横須賀のみ」と市の担当者。他自治体は概ね「クラスB」水準を満たさない10VA型を使用している。
横須賀市が導入した20VA型は他自治体より照度が高い分、消費電力が大きく、電気料金が1灯あたり年間500円ほど高くなる計算になる。前出の担当者は「安心・安全な街づくりを第一優先にして取り組んでいる」と今回の事業を説明する。人口20万人以上の県内の市の中で、千人あたりの犯罪件数が最も少なく(平成26年時点)、「安全なまち」を掲げる市独自の施策だ。また、谷戸地域など地形の関係上、街灯の少ない場所が各地に点在するのも一つの要因だという。
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