選挙権年齢が「18歳以上」へ引き下げられるのを受けて、まちづくり団体の横須賀青年会議所(横須賀JC)は、若年世代に向けた独自の啓発活動に乗り出す。投票行動を引き起こす動画作品を募ってコンテストを実施、投票率アップを考えるパネルディスカッションも行う。
若年世代の投票率アップ
市内では、次期参院選で約8000人が新たに有権者となる。全国的な傾向として近年、20代の投票率が低調であり、横須賀JCではこれの底上げを狙う。
「超〜明るい選挙の啓発」と題した企画で、「18歳選挙」をテーマにした啓発動画コンテストを行う=写真。投票を促すような作品を制作してもらい、優秀作品を街中で流すなどして活用する。製作過程を通じて、選挙や政治に対する意識を高めてもらうことも期待している。
一般と学生(高校生・大学生等)の2部門があり、実写、CG、アニメ、静止画編集など表現手法は問わない。長さは15秒から1分程度。優秀作品に選ばれた個人またはチームには商品券が贈られる。募集期間は、4月25日(月)から6月10日(金)まで。募集要項などの詳細は横須賀JCのホームページ(【URL】http://www.yokosukajc.com/)で紹介されている。
政治への参加意識醸成と投票率アップをテーマに、異世代が議論を交わすパネルディスカッションも6月18日(土)に行う。動画作品の表彰もこの場である。時間は午後3時から5時15分。会場はショッパーズプラザ横須賀2階センターステージ。自由に見学できる。
問合せは、横須賀JC【電話】046・824・1061
政治参加を後押し
市民の政治参加を促す取組みとして横須賀JCでは、市長選ごとに公開討論会を開催。政策論争を活発化させることをめざしている。
県のJC組織も高校生が県政課題を黒岩祐治知事に直接ぶつける「かながわハイスクール議会」を実施。議員の1人として参加した横須賀在住の高校生(当時)が子どもの貧困対策を提言し、これが今年度の県の政策に採用されるなど、政治と若者のつなぎ役となっている。今回の選挙啓発の取り組みもその同一線上にある。
もし、立候補したら
「模擬選挙」市議有志が企画
未来の一票を誰に託す─。横須賀市議会議員の有志4人が今月17日、若い世代に選挙の意義や大切を伝える「政治カフェ」を催した。
若者3人が候補者となって模擬選挙を実施。横須賀を元気にする政策をそれぞれ披露した。20代の社会人は芸術家やクリエイターを積極的に迎え入れる環境整備を提案。地元出身で都内在住の女性は米軍基地のある地の利を活かして「街中留学」の推進をアピール。大学生の男性は住みやすさの発信など”広告力”の強化を力説した。実際に投票も行い、政策の意図などを来場者も交えて意見交換した。
自由討論では、若い世代の政治意識に関して議論が発展。「同世代の多くは政治を語ることを避ける」「興味を持っていない人が大半」「選挙で社会が変わる実感がない」といった意見があふれた。
横須賀版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>