カラフルな布ぞうり「ヨコスカスリッパ」の普及に、馬堀海岸在住の市ノ瀬絵里子さんが取り組んでいる。市内で毎月開催している教室には、県外から通う人がいるほど人気だという。
伝統工芸を下敷きに
オリジナルは、群馬県吾妻郡六合村(現中之条町)の伝統工芸品「こんこんぞうり」。スゲという植物に布を巻いて作ったひもを交互に編んだスリッパ型の履物で、形を整える際に木づちで『こんこん』と叩いて作ることからこの名前が付いた。それを「誰でも気軽に作れるように」と、布ぞうり作家として活動する市ノ瀬さんが独自にアレンジ。「ヨコスカスリッパ」と名付け、海外のイベントにも出展している。
編み方は伝統に忠実だが、手に入りにくく、硬くて編み込むのが難しいとされるスゲの代わりに、ホームセンターなどで購入できる「ソフトコード」と呼ばれる平らなひもを使用しているのが特徴。市ノ瀬さんによると、形を整える手間もいらず、編みやすいだけでなく、洗濯機で洗っても型崩れしないほど丈夫なのだという。
現代風に工夫
市内で開催している教室に参加する生徒の約7割は60歳以上。多くの人に興味を持ってもらうため、自身の作品にはジーンズ生地を使うなど、色使いも現代風を意識している。「伝統を新しい形で繋いでいくことが目標。若い世代にも履きたい・作りたいと思ってもらえるように工夫していく」と市ノ瀬さん。
今月からは、スリッパを応用したかばん作り講座も始めている。教室は上町の呉服店ほか自宅でも開講。
詳細は【URL】http://zenzou.saloon.jp/へ。問い合わせは市ノ瀬さん【電話】046・841・3960
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