三浦半島地域の研究施設や企業の活動を身近に感じてもらおうと、県立横須賀高校は今月16・17日、はまゆう会館で1年生を対象にした講演会を実施した。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)や防衛大、自然・人文博物館など、両日合わせて12の機関が講演。各施設で行っている研究内容、自慢の技術などを、動画やシミュレーションレーダーを使い、生徒にわかりやすく説明した。
参加生徒の前田千晴さんは「身近な場所で、世界最先端の技術が開発されていることに驚いた。実際の取り組みが聞けて、自分のやりたい方向性が見えてきた」と目を輝かせた。
文科省認定の教育
同校は今年、文部科学省から県内の公立校として4校目となる「スーパーサイエンスハイスクール」(以下SSH)の新規指定を受けた。科学技術関係の人材育成を目的に、先進的な理数教育を実施するSSH。指定を受けると、学校独自のカリキュラムを組むことができる。
同校ではそれに則り、「プリンキピア」という新科目を設置。研修旅行などを通じ、集中的に課題発見と解決方法を模索する力を生徒に身に付けてもらおうとしている。今回の取り組みもその一環で、今後は講演を行った各研究機関へ生徒が出向き、現場での活動を学習する。その経験から各々課題とするテーマを決め、一年を通して論文にまとめていく。
「プリンキピア」を担当する岩本幸彦教諭は「一線で活躍するプロの話や、実際の現場を経験することで何かを感じとってくれたら」と話している。
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