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横須賀版 公開:2016年7月29日 エリアトップへ

「野比中村虎踊り保存会」で総括責任者を務める 出口 健司さん 野比在住 72歳

公開:2016年7月29日

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野比の誇り繋ぎ続ける

 〇…野比の中村地区に江戸時代幕末頃に伝わったとされる虎踊り。男性2人で演じる大きさ約2メートルの虎が、猛然と目の前に現れ大きく体を振りながら踊る様子は「本物の虎のよう」。隔年の白髭神社での披露に加え、30年に渡って野比中の文化祭で生徒に指導を続けるのは、「野比の”誇り”として次世代に繋ぎ伝えていきたい」という強い思いがあるから。

 ○…野比の虎踊りを初めて見たのは今から約65年前。目の前で繰り広げられるアクロバットな動きに、子どもながら”迫力”を感じたことは今でも覚えている。お囃子の練習に励み、虎踊りの”演者”として積極的に祭りで演奏した。就職して練習時間の確保が難しくなったことを機に、祭りへの参加はなくなったが、会場に足を運ぶことは決して止めなかった。「その理由は虎踊りがもつ妙味にある」。お囃子と虎の動きが合った瞬間に生まれる一体感に、芸の深さを感じる」と真っ白な歯を見せる。

 ○…人から頼まれると断れない性格。大きな病気やケガもなく、進んで祭りを支えてきたことを理由に回ってきた総括責任者のはなしにも、二つ返事で答えた。マンションの管理人として現役で仕事を続ける傍ら、「引き受けたからには責任がある」と、お囃子の指導も続けている。午後5時に仕事を終え、休む暇なく7時からの練習に足を運び、帰宅は10時を回ることもあるという。その姿を隣で見ている妻からは、「頑張りすぎないように」と心配されることも少なくない。

 〇…活動を通して常に感じることは「継続させることの難しさ」。中学生の時にお囃子や虎踊りについて興味を持っても、高校や大学に進学し働き始めると祭りに戻ってくる人は少ない。関心を引き付け続けるために意識しているのは”芸の出来”。「自分が子どもの時に感じたあの迫力を多くの人に感じてもらいたい」と、来週の祭り本番に向けた指導に一段と熱を入れる。

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