爆発的な人気を集め、社会現象に発展しているスマートフォン用ゲーム「ポケモンGO」の安心・安全な楽しみ方を提唱する講演会が今月21日、稲岡町の記念艦三笠で行われた。主催は横須賀集客促進実行委員会。トラブル回避を理由に、規制に動き出す自治体がある中で、横須賀市は民間事業者も巻き込んで積極活用していく方針が打ち出された。
講演会では同ゲームに精通する識者として、神奈川工科大学准教授の白井暁彦氏、人気ブロガーの堀正岳氏の2人が登壇。遊び方の提案のほか、集客や地域活性につなげるためのアイデアなども披露され、愛好家など約40人が熱心に耳を傾けた。
「ポケモンGO」は、位置情報ゲーム「イングレス」を手掛けたナイアンティック社が開発したもの。「横須賀市はすでに観光集客にイングレスを活用する取り組みを行っているなど、下地はできている」と堀氏。市内で行ったイベントで2000人以上を集めた実績を紹介し、「利用者数がイングレスの100倍いる『ポケモンGO』なら絶大な効果が期待できる。ゲームには新たな機能も追加される見通しで、息の長いブームになる」と予測。一方で迷惑(危険)行為などが問題視されていることについては、「個人が常識の範囲で楽しむべき」との見解を示した。
白井氏は全国の自治体の活用事例を報告。鳥取県が鳥取砂丘を「ゲーム解放エリア」とPRしたことで集客に成功していることなどに触れた。今後の展開のアイデア提案もあり、訪問先で見つけたポケモンと写る写真コンテストやポケモンGO婚などが参加者の関心を集めた。
市民ユーザーの間でも活用に向けた動きが始まっている。地域教育に取り組む「ウィルドア」の竹田和広さんは、猿島をサファリパークに見立て、一定時間内でポケモンの捕獲数を競うイベントや、高校生が企画力を学ぶ場として、新しい楽しみ方を議論するワークショップを検討。来月5日(月)の午後7時から自由参加の意見交換会を小川町のヨコスカテラスで開く。
吉田市長「ヨコスカGO宣言」
「横須賀市は地域活性に『ポケモンGO』を積極活用していく」──。そんな趣旨を文書化した「ヨコスカGO宣言」も吉田雄人市長=写真=から発表された。市民ユーザーがゲームを楽しみながら地域理解を深めることを自治体として応援しながら、かつ集客や観光の可能性を追求していくという内容となっている。
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