衣笠商店街では10月から仲通りの一角にある空き店舗内に大型遊具を設置する。「まちなか公園プロジェクト」と銘打った東京の遊具会社と連携した事業で、来月1日(土)から運用を開始する予定。買い物などに訪れる親子の誘客に商店街関係者らは期待を寄せている。
事業者「全国初の事例」
近隣に衣笠病院があることなどからシニア層の利用者が多い衣笠商店街。これまでポイントカード事業で特典をつけるなど高齢者向けの取り組みを積極的に行ってきた。今回は専門業者と連携して、子ども世代をターゲットに事業を試みる。同商店街の木継芳孝さんは「子どもたちの出入りによる賑わい創出はもちろん、保護者にも足を運んでもらうことで経済効果をもたらしてくれたら」と新たな空き店舗活用手法に期待を抱く。運用開始予定の来月1日には、オープニングイベントなども現在検討しているという。
今回設置されるのは株式会社「コトブキ」が新しく製作した木製遊具。主に小学生年代を対象としたもので、大きさは縦3・2m×横9m×高さ2・2m。組み立て式で大きさを伸縮することが可能だ。場所ごとにさまざまな仕掛けが施してあるのが特徴で、ネットに囲まれた空間やスロープ、ジャングルジムなどがあり、「登る」「滑る」「隠れる」など多様な遊びが可能。
同社の担当者は「既に社員の子どもたちが体験しており、安全面は確認済み。満足度も非常に高かった」と話している。また、「把握している限り、今回のような事例は全国でも他にない。衣笠商店街と連携し、モデルケースとして広めていけたら」と今後の展望も見据える。
両者の契約は貸与という形で期間は来年3月末まで。費用は約200万円で同商店街が市の補助金などを充てて賄う。それ以降の契約については商店街側が、集客データなどを考慮して更新の有無を判断する。
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