横須賀中央大通りに面した大滝町2丁目のパシオス跡地に店舗併設の15階建てマンションが建設される計画について23日、開発業者の代理人が地元商店街と周辺住民に向けて初の説明会を開いた。経済の地盤沈下が叫ばれはじめている同エリアの関係者からは歓迎の意向が示されたが、駐車場の設置などを巡って”物言い”が付いた。成り行き次第では、完成時期にも影響を与えそうだ。
商店街「歩行者の安全面で不安」
開発者は明和地所で「クリオマンション」のブランドで首都圏を中心に展開している。計画地の住居は全68戸で1階部分が店舗となる。当該ビルに以前から入居していた「羽床総本店」の出店がすでに決まっていることが説明会の場で報告された。今年11月に解体工事に着手して、建物は平成31年春の完成を予定しているという。
地元からの批判を集めたのがマンション内に併設される13台の駐車場。路面バスが走る大通り側に出入庫口が設けられており、「買い物客の安全確保の面で不安がある」との意見が商店街から出された。開発業者から事前協議がなかったことにも不満の声があがった。ゴミの集積場も目抜き通りに面する場所に設計されており、「横須賀中央の顔を汚す。街への配慮がまるでない」と、怒りをあらわにする人もいた。
開発業者の代理人は、「駐車場は市の指導に従って設計したもの。設置は条例で定められており、出入庫口は周辺状況を含めてこの場所以外考えられない」と回答。現時点で計画変更の考えがないことを伝えた。
地元町内会長は、「マンション建設は大歓迎だが、地域を交えた協議が行われなかったことがこうした事態を招いた。計画の見直しを強く要望していく」と発言。折衝は平行線に終わった。
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