衣笠山公園に碑がある「忠犬タマ公」の銅像が五泉市(新潟県)から横須賀市に来年3月、寄贈される。衣笠地区と五泉市が「タマ公」の縁で都市間交流を活発に続けており、交流の証として今回実現に至った。
忠犬タマ公は1930年代半ばに五泉市で雪崩に遭難した飼い主を2度にわたって助けた柴犬。この話を知った横須賀在住の新潟県出身の人々が故小泉又次郎氏(元横須賀市長)に碑文の揮毫を依頼して、衣笠山公園に顕彰碑を建立したのが横須賀市とのつながりとなった。現在の中段広場に移設して以降、慰霊祭が毎春行われるようになり、20年以上続いている。
2002年には五泉市の首長や議員らが横須賀を訪れ、慰霊祭に出席。小学生が当時首相を務めていた小泉純一郎氏に五泉市内にある碑にも揮毫を依頼するなどしたことで、交流が活発に行われるようになった。
現在は春に、衣笠地域運営協議会の役員らが五泉市へ田植えに出向き、秋に五泉市の職員らが収穫したコメなどを携えて、衣笠商店街で物産展を行うなど相互交流が続いている。
寄贈されるのは五泉市内にある銅像のレプリカで披露は来年3月下旬頃、衣笠山の山開きに合わせ、同公園内で行われる。五泉市から伊藤勝美市長らを招いて式典も開かれる。
衣笠観光協会の鈴木一男会長は「ハチ公のように広く知られる存在になってほしい。桜と合わせて、観光客の呼び込みにつながれば」と期待を寄せている。
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