北下浦小学校のシンボルで市の景観樹木にも指定されている樹齢100年超のけやきの樹勢が年々衰えているのを受けて、学校・PTA・地域の三者が一体となって保護活動に乗り出している。
運動場の片隅に植えられているけやきの樹は、枝が枯れ落ちる現象などが顕著で樹木医による診断と手当てが必要な状態。18年前にも同じような症状が起こり、当時は学校が費用を捻出して保護作業を行った。今回は必要とする経費が市から下りず、保護者や地域に「ケヤキ募金」を募って再生をめさしている。
先月26日にPTA主催の学校イベント「大けやき祭」で募金箱を設置し、広く協力を呼び掛けると多くの浄財が寄せられた。樹木医の診断を受けるのに必要な費用、約10万円を確保。来年2月に治療を受けることが決まった。
6本に見える2本の樹
高さ10m余りある樹木は6本あるよう見えるが、実は枝。3本はけやきの樹で、もう3本はえのきの樹。それぞれの幹は、地上3mの高さまで埋まっている。
学校が建てられる前のこの場所に春日神社が祀られており、傾斜したところに2本の樹が植えられていたのだという。
戦後の昭和25年に行われた校地整備で土手が埋められ、幹が隠れてしまった。変則的な生え方はそのためで、養生に努めているが根が窒息状態にあり、健康を損ねている。
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