くりはま花の国に複数の大型遊具が設置される。足湯があるハーブ園の一角を改修しており、3月の供用開始を目指している。来園者数が減少傾向にある中、子どもやその保護者を中心とした層の誘客を狙う。
毎年春にポピー、秋にコスモスが100万本咲き渡るなど、花の名所として知られる「くりはま花の国」。開園した1997年度には年間54万人の来園があったが、近年は右肩下がりの傾向で、昨年度は34万人だった。「ゴジラの滑り台などがある『冒険ランド』の遊具や、季節の花、イベントなどがマンネリ化しつつあった」と市の担当者は話す。
そのテコ入れ策として、今年度予算に約6500万円を計上して昨年度来園者が2万人(初年度13万人)にとどまったハーブ園を改修。子どもが遊べる場を用意することで、ファミリー層を呼び込む。
新たな遊具エリア(1200平方メートル)は周辺小学校の児童や保護者アンケートの結果を反映したもの。目玉は最高部分が8mとなるツリーハウス。各方向に長さや幅の異なる5種の滑り台が並んでいる。県内でも数例しかないロープを使ったアスレチック、ターザンロープなども設置。保護者から要望の多かった乳幼児が楽しめるキッズエリアは、ゴムチップ舗装で、周囲に柵も用意するなど安全面を考慮している。
小学校などの春休み時期に合わせて3月中旬ごろ供用を開始する予定。
次年度は全長40mの滑り台
ハーブ園はメインの園路から離れており、アクセス面も課題となっていた。そこで市は今年度の遊具設置に続いて、来年度末を目途に周辺整備を行う意向だ。
メイン園路沿いにあるレストラン横に、ハーブ園へ通ずる木製階段の整備を検討している。これにより利便性の向上が見込めるという。さらに階段横には木々の間を通る高低差14m、全長40mに及ぶロング滑り台の設置も進める。
市はこの来年度事業に約7500万円を投ずる意向で、国の「地方創生拠点整備交付金」の交付を見込んでいる。同交付金は地方公共団体が地域拠点づくりにおける施設整備を進めるためのもの。1月中旬頃に交付の可否が決まるという。
昨年度に実施したソレイユの丘の遊具整備では同園の来園者数が2割増になっている効果もあり、市の担当者は「一連の整備で花の国の来園者も2割増を見込んでいる」と話している。
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