今年、市内では4474人が新たに成人の仲間入りを果たします。その中で、自分の道を走り出しているハタチの3人に、現在の思いや目指す将来を聞きました。
クラブシーンからウエディングまで、撮影ジャンルは幅広い。心掛けるのは「雰囲気を写し出すこと」。そのために正攻法の「きれいな写真」ではなく、あえて前を少しボカす、逆光から撮るなど自分なりのカラーを出す。最近、依頼が多いのは家族写真。公園で向かい合ってもらい、思わず微笑む夫婦とその子どもたちにシャッターを切る。その自然体な1枚は決して、スタジオで撮れるものではない。
仕事として始めてまだ1年。当初は週2回仕事が入れば良かった方で、「10代」というレッテルからギャラなど低条件を突きつけられることも多かった。「写真で食っていく」―。転機はハタチになって決意の上京をした昨秋。クリエイター仲間とタッグを組み、プロダクションを立ち上げた。SNSで写真の発信に力を入れ、PVなど映像分野にもビジネスを広げている。「思ったよりも早く軌道に乗った」。現在は毎日、各地の現場に出向いている。
生い立ちは少し特殊だ。クリスチャンである親の方針で、学校に通わず自宅学習を行う「ホームスクール」で小学生以降を過ごした。勉強以外の自由な時間を使って、音楽や工作などに没頭し、その延長線上で出会ったのがカメラだった。「学校に通っていたら、今の自分はいない」―現状に充実感があるからこそ力強く語ることができる。
夢は海外を飛び回って仕事をすることだ。「今は試行錯誤の繰り返し」。世界への道筋はまだはっきりとは見えていないが、昔から勉強もカメラも全て独学で身に着けてきた。この夢も、自分で切り開いていく。
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